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☆2月6日ファーストミッションクリア! その夜・・☆
何とかファーストミッションをクリア・・。ほっと胸を撫で下ろし、この日は打ち上
げをやる事もなく『やんばる食堂』で夕食を食べた後、おとなしく寮に戻りました。
ただ一応合格とは言え、メンバー全員安心したなんて気持ちは恐らくはなかった事でしょう。
入木さん以外さ程酒を飲まないとは言え、打ち上げという雰囲気ではありませんでした。実際の所は分かりませんが、審査員のコメントがメンバーみんなの頭の中で重くのしかかっていたのではないでしょうか?
少なくとも僕自身は『演奏がバラ バラだったし・・・』という言葉に関して、『あぁ、オレの事を言ってるんだな・・』
なんて思わずにはいれませんでした。
こういう思考が入木さんが僕に対してよく言う、 『マイナス思考=ネガティブ』という事なんでしょうね。でもそれで構わないのだと思います。そういう時の受け止め方という意味で言えば、事実僕と入木さんは180°
反対であります。
終わった事にいつまでも固執するのも良くないのも分かっていますが、その事を真摯に受け止めないという事は『臭いものに蓋』の発想とも言えます。
ちょっと話が逸脱してしまいましたね・・・。
ファーストミッションでのパフォーマンスでは、リハーサルで見せた不調を感じさせない入木さんの勝負強さではありましたが、実際には沖縄入りの当日からいつもとは違う様子を感じていました。
とにかく尋常ではないトイレに駆け込む回数・・。元々 胃腸が弱い人だった様ですが、かなりのストレスがあったのでしょう。
『このままではマズイ・・』と思った僕はメンバーに対して、『取りあえず共同生活で一番大事なのは規則正しい生活サイクルだから、毎日全員朝は8時に起きる様にしよう!』と提案しました。
一応みんなは『OK!いいよ。』と了解してくれましたが・ ・・。やはりそう上手くは行かないのが世の常でありまして・・。
まぁ僕自身、環境が変わろうが比較的何処でも気にならずに熟睡できるタイプなのですが、やはりメンバー全員がそうである筈はありません。
ヒロシなんかは僕よりも早く熟睡モードに突入したようですが、やはり入木さんには無理な様でした。
僕がウツラウツラしかかった頃、何度も寝返りを繰り返してはムクッと上半身を起こし、『あぁ
、チキショー!』と呟きながら頭を掻きむしる・・そして何度もトイレに入っては布団に戻り、同じ行動を繰り返していました。『ウザイなぁ・・』と思いながらも、僕はいつの間にか眠りに落ちていました。
そして明け方4時頃、玄関の閉まる『バタン! 』という物凄い音で、僕は目を覚ましました。一瞬『何事か?』と思ったのですが、
見ると入木さんが布団にいません。『コンビニにでも行ったのかな?』と思いながらも深くは考えず、そのまま暫くしてまた僕は眠ってしまいました。
するとまた今度も 『バタン!』という音で僕は目を覚ましました。時計を見ると6時半・・入木さんが
帰って来ました。
この時初めて気付きましたが、入木さんの足音のうるさい事と言ったら・・。寝ている人達に気を遣うなんて発想が全くないのでしょう。それほど迄にストレスが尋常ではなかった様ですが・・。(普段からそういう人なのかも知れない?
)
何処で何をしていたのかはあらまし想像がつきます。メチャメチャ酒臭い!!
『中途半端な時間に起こしやがって・・。コイツも絶対に8時に起こしてやる!!』
と思い、再び眠りにつきました。
とは言え、ヒロシはあいも変わらずず〜と熟睡しているようです。僕もちょっと神経質気味なんでしょうか?
☆2月7日、朝・・☆
そして僕は7時半に起床、シャワーを浴びます。これも本当は坂下さんを始め他のメンバーに対しての迷惑行為なのかも知れませんが・・・・。シャワーから出ると坂下さんはもう既に起きていました。
坂下さん:『おはよう、フクちゃん。早いね。』
と言いながら坂下さんはパソコンに向かって作業しています。当然の様に他のメンバーは熟睡状態の様でしたが・・。そろそろ8時になりますが、全く起きる様子もありません。僕自身『オレの行動もちょっとヒンシュクかなぁ・・』という迷いもあり、二人を叩き起こす事は躊躇してしまいました。
まぁ、昨日の腑甲斐無い自分のパフォーマンスに対する引け目もあった訳ですが・・。
『今日はまだバイトもないみたいだし、まぁいいか!』と思い、僕一人で
朝食がてら散歩をする事にしました。当然全く土地勘のない場所なので、毎日少しづつでも行動範囲を広げて行こうという狙いもありました。
どこか喫茶店でコーヒーを飲みたかったのですが、近所の喫茶店で開いてる店がありません。
30分くらい歩いて探しましたが、やはりありません。考えてみればオフィス街でもないし、仕方がないのかなぁ?とも思いましたが、パン屋さんも開いていません。
『朝一番早いのは〜パン屋のおじさん♪〜』なんて歌を小学生の時に習いましたが(40年代生まれだけ?)、沖縄では違うのでしょうか?当然ながらコンビニなんかは営業していますが、せっかくだからなぁ・・。という訳で何も買わずに寮に戻る事にしました。
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考えてみれば普段から一日一食しか食べていないし、沖縄生活では極力節約しなければなりません。
そう言えばOLEっち恒例のアルバイトはどうなっているのでしょうか?元々OLEっちという番組は[ラジオ版電波少年]みたいにしたかったらしく、寮で貧乏暮らしをしながら指定されたアルバイトをして、一週間の間に与えられたミッションのテーマに沿って曲を作って行く・・という事だった様です。
だからOLEっちのホームペー ジ上にもメンバーの日記が掲載されているのも、電波少年(日本TV系列でやっていたバラエティ番組)の影響を感じます。
ただどのバンドの日記を見ていても、殆ど楽しい事ばかりしか書かれていませんが・・。実際この沖縄生活は決して苦行ではありません。
楽しい事の方が遥かに多いです。
そうそう、バイトです。 一応あしびなーで雑用の様なバイトをする事になっているのですが、昨日はその事に関して何も言われませんでした。一体いつから始まるのでしょうか?
坂下さん曰く、『大体普通はミッション合格したら次の日から始まるんだけど・
・。そう言えば昨日その事について聞くのを忘れてたね。』との事。 あしびなーもまだ始業の時間ではないので、取りあえず10時頃に坂下さんが電話をする事になりました。それまでの時間はひたすら『ぼけ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ』としているしかありません。他の二人は未だ爆睡状態でありますが・・。そして結局バイトはやはり明日からという事になり、我々メンバーは昼過ぎまでだらだらとしてしまいました。
こんな状態でいいのだろうか?
☆バレンタインに因んだ曲〜メンバーミーティング☆
ようやくメンバー全員が目覚め、取りあえずみんなで近所を散策します。やはり暫く生活の拠点となるべく土地の事、つまりは買い物をする場所、コインランドリー、銭
湯、病院(?)などなど・・場所も頭に入れておかなければなりません。
ただ我々貧乏3人組がまず最初に入ったのは、ごく普通の100円ショップでありました。
コンビニエンスストアでもそうでしたが、これもさほど東京とは変わりません。むしろ100円ショップに関しては東京の方が品揃えは充実しているし、お買得感は今イチのような気がしました。
それでも生活用具の殆どはこの店で揃えましたが・・・。
気がつけば細々と小銭はどんどん無くなって行きます。僕自身はこの三日間でもすでに5
〜6千円以上使ってしまいました。
別に何を買った訳でもなし、殆ど食費などの『消えもの』だと思うのですが・・。
そして我々がどうしても買おうか買うまいか、悩んでいたものがあります。
近所のディスカウントストアでたかだか2900円くらいの物なのですが、どうしても素直に手が出ないのです。そんな物3人でワリカンで買えば1人1000円であります。それでも悩んでしまう物とは・・・暖房機具(電気ファ
ンヒーター)であります。
ここ2〜3日の寒さと言ったら、現地の人も『こんな事はめったにない!』という位
の寒波でありました。それ故にこの寒さがそう長くは続くはずがないとは思いつつも、やはりあまり暖かい服装を用意しても来なかったので、
堪え難き寒さでありました。
そこで ヒロシの一言:『もちろんこんな寒さが続く訳ないと言うなら、尚更早く買っておきましょうよ!』
という事で購入を決意しました。 そして寮に帰れば
坂下さんは:『え〜、何でそんなモン買っちゃったの?どうせ2〜
3日しか使わないぜ。』と言います。(実際そうでしたが・・。考えたら後々邪魔ですわね。)しかしそのお陰で音楽製作の作業が如何にはかどった事か(という事にしておきましょう。)・・。
この日は出だしからそうであった様にダラダラとしてしまったがため、ようやく楽曲に関してのミーティングを始めたのは暗くなったあとのことでありました。
まずてっちゃんがいつ頃沖縄入り出来るかという事を考えなければなりません。チケットの手配について東京のスタッフに問い合わせるも、『明日はもう既に取れないし、週の初
めにならないと分からない。』との事。という事は最悪の事態を考えて、当日入りかも知れないという事でドラムを中心としたアレンジは無理!と考え、『アコースティッ
クな感じで行こう』と決めました。
まぁバレンタインに因んだ曲ですからね、バラー ドで行くのが自然でしょう。(という安易な考えもどうなんでしょうか?本当は皆さんの期待を気持ち良く裏切りたい所ですが・・でも現実問題これ以外に選択肢はなかったのかも知れません。)
てっちゃんと電話で打ち合わせ、その旨を伝えました。『曲の粗ましが出来たらカセットテープで送ってくれ。それに合わせてジャンベ(アフリカの打楽器)でアレンジを考えるよ。』という事で話がまとまりました。でも本当はヒヤヒヤもんであります。
何しろてっちゃんとはこれまで一度も一緒にスタジオで音を出した事がなかったのです。まさか初スタジオが沖縄になるなんて・・偶然という
か運命の悪戯というか・・ドラマチックではありますね。そして肝心の楽曲でありますが・・・・
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入木さん:『一応今日色々考えたんんだけど、こんな曲どうかな?』
と言って入木さんは自分のアコースティックギターをかき鳴らしながら歌います。
僕:『あ、あぁ・・それでもいいんじゃない?』
ヒロシ:『ん?何ですか、福田さん。まさかこれありきの曲ですか?』
僕:『まぁ、断片は聞かせてもらった事あるね・・。』
ヒロシ:『じゃぁダメです!!他の曲作りましょう!!』
入木さん:『またぁ、別
にいいじゃんかよ!!そんな事してるやつ他にもいるはずだよ!!』
ヒロシ:『絶対ダメです!!!沖縄で一から作った曲でないと意味ないです!じゃぁもしメジャーが決まってレコーディングの日程を押さえられて、その時にプロデューサーからダメ出しされた時、三日間で候補曲を5〜6曲作れって言われた時作れますか?メジャーになればそれくらい厳しい事はいっぱいありますよ。』
入木さん:『そん時はそん時だよ!!こういうやり方をズルだと思うか?ヒロシはまだまだ青いよ・・。』
ヒロシ:『いや!!入木さんならもっとイイ曲を作れるはずです!!他に考えましょうよ!!』
というやり取りがあった訳ですが、皆さんはどう考えられるでしょうか?僕としてはどちらの言う事も間違ってるとは思わないのですが、入木さんの言葉にも配慮の足りない言い回しが少し気になりました。
こういう何気ない言葉のやり取りの積み重ねで、結局は軋轢が生じる事になるんですね。(今にして思えば・・)
結局はこの時の話し合いは物別れに終わり、またお互い良く考えよう!という事になりました。
その後僕はヒロシを誘って、夕食の買い出しに出かけました。そして先程の話し合いについて・・
僕:『まぁさぁ、ヒロシの言ってる事も本当によく分かるんだけどさ、今の入木さんにそんなに曲を作る余裕があると思うか?実際かなりストレスが溜まってるし、いつも以上にイライラしてるだろ?こんな状態じゃぁ入木さんには無理だよ。ヒロシはまだ買い被ってると思うよ。』
ヒロシ:『でもこのミッション合格したら、その次はどうするんですか?そんな事やってたらいつか煮詰まりますよ。』
僕:『でもまずはこのミッションの事だけ考えればいいよ。まずは目の前の事だよ。
その後の事はその時の状況を見るしかない。』
ヒロシ:『でもオレは納得行かないッスねぇ・・。もっといい曲作れそうだと思うんだけど。』
僕:『でも現実を考えてみなよ。オレ等一度もまだてっちゃんと音出ししてないんだぜ。そのてっちゃんにまず音源を郵送しなきゃいけない訳じゃん?ここから東京まで郵送で何日掛かるか分からないしね。
てっちゃんがいつこっちに来れるかもまだ分からない訳だし、そう考えたら月曜日くらいには音源郵送しないと、彼は曲を聞く事も覚える事もかなり難しくなるよ。』
ヒロシ:『あぁ〜〜〜〜そっかぁ・・ここ沖縄だもんね。下手すりゃ4日くらい掛かるかもね。』
僕:『そう、歌詞はともかく、まず曲と構成を早急に決めなきゃダメなんだよ。』
まぁ、納得出来ない気持ちは重々分かるのですが、今回はこれで仕方ない事だと・・
正直ヒロシを説得するのは心が痛かったのですが・・・。気持ちを切り替えてやるしかありません。本当の勝負は4人が揃ってからであります。メンバー全員の意見をぶつけてこそバンドなのです。ボンソウをバンドとして固めるには、仕方のない選択なのだと・・自分自身に言い聞かせてたのかなぁ?
☆2月7日、夜・・・☆
結局それなりの(?)意義があった一日だったと言えるのかなぁ・・?沖縄3泊目の夜であります。
明日からはある意味待望の(?)アルバイトが始まります。今度こそ 体調も生活サイクルも整えなければなりません。果
たして入木さんは大人しく眠ってくれるのでしょうか? しかし・・・。
TO BE CONTINUED・・・・
しっかしこんなペースで書いてたら1年掛かっちゃうなぁ・・次回からはもう少し端折って書く事にします。
平成16年9月30日 福田悦隆
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